今更ながらSunny読みました。

秋といえば食と芸術、スポーツに月見


紅葉もあったりハロウィンなんかもありますね。





そして何より読書の秋なんて古くから言う通り


涼しくなり過ごしやすくなった秋には読書はもってこいです。






でね、今回久しぶりに漫画を読んだんですよ。ええ。







「Sunny] 松本大洋 著




2010年に「月刊IKKI」にて連載されてた漫画で、かれこれ10年近く前にもなるんですね。


単行本6巻が最終巻となってます。











『Sunny』簡単にあらすじを


いろんな事情で親と一緒に暮らせなくなった子供たちが暮らす


「星の子学園」


その星の子学園を作者の松本大洋が少年期に施設で体験したことを


自身の体験をもとに漫画にした自叙伝的な物語です。





「星の子学園」で暮らす子供たちは


親はいるにもかかわらず一緒に暮らせない


そういった事情を抱えてる子たちがほとんどです。



ただ一人だけ両親ともに亡くしてしまった少女がいます。




様々な家庭状況に置かれてる子たちだけど


みんな親を信じ「いつかきっと迎えに来てくれる」


そう信じ、その日が来るのを待ちわびているんです。





でも、そんな気持ちがあるのと同時に


「自分は親に捨てられたのかもしれない」


そう思ってしまう気持ち。




そんな2つの気持ちに揺さぶられながら日々を強く


たくましく生きている子供たち。




描かれる少年、少女の特有の切なさ、痛み


そして大人への信頼と不信感。




「親と一緒に暮らせない」とまではいわずとも


そういった心境を経験したことがある人は


数多くいるんじゃないでしょうか?






僕もたくさん共感できる部分がありました。






迎えに来ない親を想う子供の切なさと葛藤に


思わず涙してしまうシーンもたくさんありました。








登場人物もそれぞれが個性があり


誰が主人公で誰がわき役なんて区切りも気にならないくらい


みんなに愛着がわくんです。












そんな子供たちを一部紹介

 



山下 静



母親に連れられ横浜から学園へ。

施設では珍しく優等生で真面目な勤勉家。

星の子学園に預けられてから時間がたつにつれ

親からの手紙が途絶えがちになってることを気に病んでいる。



あまり語らない子だけど松本大洋の圧倒的画力で

絵だけで伝わる感情は想像力を掻き立て

この子の気持ちに、つい涙してしまった。





 



矢野 春男




学園きっての問題児で、素行が悪く

口が悪くて、万引き、ケンカ、不登校など

周囲にいつも迷惑をかけている。


学園に来てからストレスで髪が真っ白になってしまい

学校での通称は「ホワイト」。

一般家庭の子たちを「家の者」と罵り距離を取り

問題を起こす。


そんな春男だけど母親の前では良い子を演じ決して

母親から嫌われまいとする、ほんとは気の優しい子。


個人的には一番気にかかる子でかわいい子です。

この子の母親とのエピソードは、ほんとに涙なしでは語れないです。




 




純助



春男と同い年で学園では春男の子分のような存在。

他人の物にすぐ手を付けてしまう盗癖がある。

天然でいつも鼻水垂れで頼りなさげだけど

入院中の母親に四葉のクローバを届けたり

弟の面倒を見たり心優しい面を見せてくれる。

母親との面会の時に自身の爪を切ってもらい甘えたいという理由で

自分で爪を切らないようにしている。



 


めぐむ




両親を亡くし学園で暮らす。

学校では「家の子」とも距離を取らず

たくさんの友達と遊び悩みはなさそうに見えるが

心の中では親がいない葛藤を持つ。

函館在住の親族である山村夫妻が彼女を引き取ろうとするが

父母との思いが詰まった地を離れがたく星の子学園に残ることを決意する。

自身が幸せになることは親への裏切りになるのではないかと

悩み続ける。


 






とにかくこの漫画のすごいところは


”字”ではなく”絵”で表現されてるところなんです。


画力がすごい!言葉やセリフは少ないんですけど


絵から表情が伝わり、まるで動いてるかのように


伝わるんです。



そして少ないセリフながらとても魅力にあふれたセリフが多く


世界に引き込まれるんです。





こんなに少ないセリフで多くの感情を引き出される


漫画は他にないんじゃないでしょうか?


すべてを語らず各話の終わりには


読者の想像に任せてくれるところもいいんです。








自分も幼少期はそうであったように


まっすぐ正直で何かを信じたくて


でも、信じきれなくて…


そんな少年少女たちの想いに、久し振りに


幼少期の感情を思い出しました。







それにしても


親に会えない子供達の心情を察すると


どうしようもなく胸が痛くなってしまいました。







機会があれば読んでみて欲しい漫画です。










じゃあ。

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